北条節句祭では西郷6台、東郷8台の合計14台の化粧屋台が奉納されます。
2日間の祭りで4度の宮入りが行われ、祇園囃子での町内巡行など常に祭りの花方を担う重要な役割をつとめます。
屋台に参加する世代幅は各町によって異なるものの、おおむね太鼓を叩く“乗り子”は小学2年生から中学3年生まで、青年は15歳から25歳となっており、その後の世代に至るまで町を挙げての奉仕を行っています。
はしょり上げられた着物裾を兵児帯で締める粋な着流し姿で屋台を担ぐという風景は北条節句祭特有の風習で戦後に定着し、戦前までは着物下に半襦袢と腰巻姿が主流でありました。

宵宮・本宮共に住吉神社宮入りが行われます。大鳥居をくぐり、境内中央の勅使塚にて最初の差し上げを行います。
勅使塚を下り拝殿前にて再度差し上げられます。その後東郷は右回りに西郷は左回りに境内を3、4周し拝殿にさしかかる度に神前に対する敬礼(差し上げ)が行われます。

山高帽子に燕尾服姿で拝殿前に並ぶのは宮総代と氏子区長のみなさんです。

神輿の渡御を中心に展開される節句祭では、その神輿の出御と還御に従う形で屋台の宮入りや宮出しが行われます。
宮入りの機会も町内巡行もすべて神輿の動座を待たずして進められる事はありません。

早春の柔らかな陽射しと満開の桜を背景に播州の春を彩る北条節句祭の屋台奉納は、祭りを支える厳しい仕来りと伝統に受け継がれています。